ちょっと思い出しただけ

ちょっと思い出しただけ

監督:松居大悟
出演:池松壮亮、伊藤沙莉
115分/日本/2022
©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

別れた男女を取り巻く、数年間の「7月26日」を遡る恋愛映画。変わらない一日の中の、変わっていくものを 真っ直ぐに映し出す。松居大悟監督ならではの不器用だけど愛に溢れた心情の描写が、日常に溶け込むように 静かに描かれている。何年経っても思い出す、痛く愛おしかったあの日に、この作品は優しく寄り添ってくれる。

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私たちのハァハァ

私たちのハァハァ

監督:松居大悟
出演:井上苑子、大関れいか、真山朔、三浦透子
91分/日本/2015
©2015『私たちのハァハァ』製作委員会

推しに逢いに行く、ただそれだけのために少女たちは自転車に乗って、北九州から東京を目指して疾走する。 その瞳は、時に無知で乱暴で甘く脆く危なっかしい。観客は公園での掠れた歌声に心を鷲掴みされ、必ず 「あの頃」にタイムスリップさせられるだろう。ざらついた映像と音楽には監督の優しい世界が溢れている。

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杉咲花の撮休

杉咲花の撮休

監督:松居大悟
出演:杉咲花
24分×2/日本/2022
©WOWOW

WOWOWの人気番組である「撮休」シリーズの最新作『杉咲花の撮休』から松居大悟監督作品を特別上映。 コインランドリーで出会う様々な人間模様(第一話「丸いもの」)。新米中国語教師がスマホを落としたことを きっかけに芽生える友情(第四話「リリー」)。杉咲花の「江戸っ子」気質の魅力を引き出す松居監督の演出が光る!

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ジャンヌ・ディエルマン

ジャンヌ・ディエルマン
ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地

監督:シャンタル・アケルマン
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・ドゥコルト
202分/ベルギー/1975
©Chantal Akerman Foundation

英国映画協会の2022年選出「映画史上ベストワン」に輝いたシャンタル・アケルマンの途方もない傑作を 特別上映します。ある主婦の日常の三日間。そこに潜む鬱屈(うっくつ)が少しずつ生活の反復を狂わせていく。 その様子をカメラは冷徹に撮らえ、銀幕はその闇を映し出す。日々を送る中で自覚のないまま生じる亀裂が強烈。

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鴛鴦歌合戦

鴛鴦(おしどり)歌合戦

監督:マキノ正博 / 撮影:宮川一夫
出演:片岡千恵蔵、市川春代、志村喬、ディック・ミネ

70分/日本/1939
©日活

殿さまと家来たちのコーラスに始まり、江戸時代の登場人物が全編にわたりジャズに歌い踊る傑作! 四つ巴の恋の行方やいかに?同作を観た宝塚歌劇団長が「これこそ日本初のオペレッタ映画」と絶賛。 80余年の歳月を経て、2023年宝塚歌劇団花組により舞台化されたことは記憶に新しい。

幕末太陽傳

幕末太陽傳

監督:川島雄三 / 脚本:田中啓一、川島雄三、今村昌平
出演:フランキー堺、石原裕次郎、左幸子、南田洋子、芦川いづみ

110分/日本/1957
©日活

幕末の品川宿。一文無しのまま遊びに興じた佐平次は、翌朝飄々と居残りを決め込んでしまう。そして 番頭まがいの仕事を始め、次々と起きる騒ぎを持前の度胸と機転で解決、ちゃっかりと金を貯めこんでいた。 攘夷の計画を練る高杉晋作らとも交友を深め、いつしか佐平次は廓の人気者となっていく。生への活力が 漲る中に憂いを漂わせる人情喜劇。

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探偵事務所

探偵事務所23 くたばれ悪党ども

監督:鈴木清順 / 原作:大藪春彦
出演:宍戸錠、笹森礼子、金子信雄
89分/日本/1963/※カラー作品です
©日活

戦後間もない米軍キャンプ周辺。そこで続発する闇物資の横取り事件。捜査に手を焼く警察陣。 そんな時、一人の私立探偵が立ちはだかる!女とギャンブルには目のない遊び人の私立探偵=宍戸錠の 活躍を描く日活アクション映画の快作!

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関東無宿

関東無宿

監督:鈴木清順 / 美術:木村威夫
出演:小林旭、松原智恵子
92分/日本/1963/※カラー作品です
©日活

日活アクション黄金期を支えた“マイトガイ”小林旭の任侠異色作。女子高生のお喋りという意外な始まり方 をする本作は、組同士の争いとその狭間にいる主人公という、何度も繰り返される物語に対して、歌舞伎の 様式美を盛り込んでいく。後に「清順美学」として開花する大正浪漫の先駆的作品。

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東京流れ者

東京流れ者

監督:鈴木清順 / 美術:木村威夫
出演:渡哲也、松原智恵子
83分/日本/1966/※カラー作品です
©日活

斜陽期に差し掛かっていた日活を支えた渡哲也と、鈴木清順監督との唯一の作品。暴力団の抗争に巻き込まれた 男の戦いという任侠映画のフォーマットを、鮮烈すぎる映像と唖然とするようなカッティングで描いた傑作。 1965年に同名歌謡曲をモチーフに、作詞の川内康範が原作・脚本を担当した。

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