『100万人の娘たち』パネル展開催
(2006/05/31)
『100万人の娘たち』の上映を記念して、第12回宮崎映画祭オルブライトホールにて『100万人の娘たち』の写真パネル展示を行います。スチール写真やロケ風景の写真、台本など、宮崎交通株式会社様より、大変貴重な資料をお借りすることができました。また、その他にも多くの著名人が宮崎を訪れた際に撮られた写真も多数所有されており、こちらも同会場にて展示いたします。

川畑康成、宇津井健、岡本太郎、船木一夫、小鳩くるみ、栗原小巻、関口宏、岸田今日子、千葉真一、野際陽子、森繁久弥、南田洋子、ドリフターズ(敬称略)、その他たくさんの著名人の方々の素顔を垣間見ることのできる写真の数々を、どうぞ会場にてお楽しみください。

『100万人の娘たち』の上映と、多くの方に愛されてきた“宮崎”を感じ取ることのできる貴重な展示、ぜひこの機会にご覧ください。


『100万人の娘たち』 誕生秘話

戦後間もない頃、松竹の創立者であり社長であった大谷竹次郎氏が、宮崎を訪れた時に乗った定期観光バス(宮崎交通)のバスガイドの印象が忘れられず、五所平之助氏に宮崎のバスガイドをテーマにした映画を依頼した。原作もなく、ただ大谷氏の「宮崎のバスガイドを映画に」の一言で、五所監督は脚本家の久板栄二郎氏を連れてとりあえず宮崎へと向かう。そして当時の宮崎交通滑驩謳體`課長の渡辺綱纜(つなとも)氏が二人を案内していた際、サボテン公園を見ながら「日本とは思えない」としきりに感心する五所監督に、渡辺氏が「100万本あるんですよ」と一言。その瞬間、映画のタイトルが決まったのである。

宮崎交通鰍フ社名を使い、衣装の制服も全く本物と同じで腕章も宮交のマークが入ったまま。このようなことは松竹始まって以来の前代未聞のことであった。
(参考資料:渡辺綱纜氏 著書「空ある限り」)


© 松竹 『100万人の娘たち』

キャスト
岩下志麻 小畑絹子 吉田輝雄 牧紀子 笠智衆 乙羽信子 津川雅彦

スタッフ
監督:五所平之助(代表作『煙突の見える場所』)
脚本:久板栄二郎(代表作『天国と地獄』)、五所平之助

1963年/日本/1時間36分 [配給]松竹