新しい元号となった2019年。映画は撮影においても、上映に際してもデジタルが本流となり、それに呼応するように新たな映画つくりの担い手たちが多数輩出されている。注目するべきは、その殆どが学校で映画つくりを教わってきた、という点である。挙げれば枚挙にいとまないが、そこでは平成映画を支えてきた映画スタッフや批評家などの指導のもとに、彼らは映画を学び、新時代を創り上げている。興味深いのは、彼らが作り出す映画の中に垣間見える、古典的な映画(ここでは撮影所の庇護のもとに撮影された作品群を仮にそう呼ぶことにする)への素養と影響である。第25回宮崎映画祭では、その古典性と革新性を同居させる驚くべき感性を、新しい時代の映画として特集する。またデジタル化により映画は、旧作にもリマスターという新しい魅力を付け加え、さらに上映形態においても新たな魅力を獲得している。第25回宮崎映画祭ではこのような映画の上映も行う。